【インド洋上 1月19日】
オランダ領東インド当局が抑留していたドイツ人を護送中のオランダ貨物船「ファン・イムホフ」が本日、インド洋上で日本軍の攻撃を受け沈没した。沈没後の救助活動が十分に行われなかったとされ、船内にいたドイツ人非戦闘員の多くが犠牲となったことが明らかになりつつある。
同船は、開戦に伴いオランダ当局によって拘束されていたドイツ国籍者を、別の収容地へ移送する途上にあった。ところが航行中、日本軍航空機による攻撃を受け、船体は大破。沈没は避けられない状況となった。
関係者の証言によれば、船長以下オランダ人乗組員や護送要員は救命艇で退船した一方、抑留されていたドイツ人の多くは船内に取り残されたとされる。救命具の提供や救助措置が極めて限定的であったとの指摘もあり、結果として多数の死者を出す惨事となった。
この事件は、戦闘行為そのものよりも、沈没後の対応をめぐって深刻な問題を孕んでいる。武装していない非戦闘員が大量に命を落とした点から、国際法上の人道的責任を問う声が今後高まる可能性がある。
現時点で犠牲者の正確な人数は判明していないが、ドイツ側では本件を重大な事件として受け止めており、詳細な経緯の解明が求められている。戦時下における抑留者の扱いをめぐり、各国の対応が改めて問われる事態となった。
— RekisyNews 国際面 【1942年】
アイキャッチ画像 Collectie Wereldmuseum (v/h Tropenmuseum), part of the National Museum of World Cultures, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8577835による
