南山城で国人・農民が結集 自治を掲げ畠山氏の撤退を要求

【山城国 宇治 1月16日】

本日、南山城国一帯の国人や農民らが宇治の平等院に集結し、地域の自治を目的とした掟法を定めるとともに、同地に介入していた畠山氏勢力の撤退を強く要求した。武士と農民が身分を超えて連携し、共同で政治的意思を示すこの動きは、後に山城国一揆と呼ばれることになる。

南山城国では近年、畠山氏の内紛に伴う度重なる軍事介入が続き、年貢の増徴や戦乱による荒廃が深刻化していた。これに対し、地元の国人層は農民と結束し、外部勢力を排した自立的な統治を目指す方針を固めたとされる。平等院に集まった一揆勢は、相互扶助と合議による政治運営を骨子とする掟法を制定し、地域の秩序維持を誓約した。

この掟法は、特定の領主による支配を否定し、国人・農民が共同で国政を担う点に特徴がある。背景には、守護大名による統治の形骸化と、在地社会の自立志向の高まりがあり、室町幕府の支配力低下を象徴する出来事とも受け止められている。

畠山氏側は現時点で明確な対応を示していないが、一揆勢の規模と結束は強く、武力衝突を避けた撤退も現実味を帯びている。武士と農民が共同で自治を実現しようとするこの動きは、従来の一揆とは一線を画すものであり、今後の諸国の在地社会に大きな影響を及ぼす可能性がある。

— RekisyNews 社会面 【1486年】

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