インターネット百科事典「ウィキペディア」始動 誰もが書ける知の実験

ラリー・サンガー

【サンディエゴ 1月15日】

インターネット上で自由に編集できる新たな百科事典プロジェクト「ウィキペディア」が本日、正式に立ち上げられた。発案者は、哲学研究者の ラリー・サンガー 氏と、インターネット事業家の ジミー・ウェールズ 氏で、専門家に限らず一般利用者も執筆・修正に参加できる点が最大の特徴となっている。

この新構想は、当初専門家主導で進められていたオンライン百科事典計画「ヌーペディア」を補完する目的で構想されたものだ。ところが、誰でも即座に加筆・訂正できる仕組みが注目を集め、公開初日から利用者による項目作成が相次いでいる。運営側は、編集履歴をすべて記録することで誤情報の修正を可能にし、集合知によって正確性を高めるという新しい知識形成モデルを掲げる。

インターネットの普及が急速に進む中、ウィキペディアは従来の百科事典出版とは異なる道を選んだ。紙媒体に依存せず、国境や専門分野を越えて知識を共有するこの試みは、学術界や出版業界にも少なからぬ影響を与えると見られている。一方で、内容の信頼性や責任の所在を巡る課題も指摘されており、今後の運営と成長の行方が注目される。

— RekisyNews 科学・技術面 【2001年】

アイキャッチ画像 Larry Sanger – http://www.larrysanger.org/lsanger02.jpg [リンク切れ], CC 表示-継承 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=10687609による

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