【陸中国大橋 1月15日】
南部藩は本日、藩士 大島高任 の主導により、陸中国大橋(現在の岩手県釜石市)において、日本で初めてとなる西洋式高炉の建造と操業に成功した。これにより、従来のたたら製鉄とは異なる近代的手法による製鉄が実現し、商用高炉として国内で初めて鉄の量産に道を開いた。
今回完成した高炉は、オランダ書をもとに研究された技術を基盤とし、耐火煉瓦の積み上げ構造や送風装置など、西洋の冶金技術を取り入れたものとされる。操業の結果、実用に耐える銑鉄の生産が確認され、兵器・工具・建築資材への応用が期待されている。
この成功は、列強諸国の圧力が高まる中で、国防と産業の自立を目指す試みとして極めて意義深い。南部藩内のみならず、幕府や他藩からも注目が集まり、近代産業育成のモデルケースとなる可能性が指摘されている。
大島高任は、長年にわたり蘭学と冶金学の研究を重ねてきた人物であり、今回の成果はその集大成といえる。本日の製鉄成功は、日本が近代工業国家へ歩み出す象徴的な一歩として、後世に記されることとなろう。
— RekisyNews 産業・技術面 【1858年】
