南都炎上、仏都に戦火──東大寺・興福寺焼失

平重衡

【南都 1月15日】

内乱が続く中、都に近い仏教の中心地・南都が未曾有の惨禍に見舞われた。本日、平家方の軍勢が南都に侵攻し、東大寺・興福寺をはじめとする主要寺院が相次いで焼き払われた。この軍勢を率いたのは平家の将 平重衡 である。

発端は、南都の大寺院が反平家勢力と結び、軍事的・政治的影響力を強めていたことにあるとみられる。平家政権はこれを重大な脅威と判断し、武力による制圧に踏み切った。だが、実際の戦闘よりも、寺院や僧坊に放たれた火が被害を拡大させ、千年の歴史を誇る堂宇や仏像が炎に包まれる光景が広がった。

特に東大寺では、大仏殿が焼失し、国家鎮護の象徴とされた大仏も深刻な損傷を受けたと伝えられる。僧侶や民衆の犠牲も多く、南都一帯は一夜にして灰燼と化した。現地では、宗教施設が戦乱の標的となったことへの衝撃と憤りが渦巻いている。

この南都焼討は、武家政権と仏教勢力との対立が決定的な破局に至った象徴的事件として、今後の内乱の行方に大きな影を落とすことになりそうだ。

— RekisyNews 社会面 【1181年】

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