【長門国下関 1月12日】
長州藩内の情勢が大きく動いた。本日未明、高杉晋作を中心とする長州藩諸隊が、下関の功山寺において挙兵し、幕府に与する藩内保守派への武力行動に踏み切った。いわゆる「功山寺挙兵」と呼ばれるこの決起は、長州藩の進路を決定づける重大な転機となりつつある。
昨年来、禁門の変以降の処分により、長州藩内では幕府恭順を唱える正義派が実権を掌握し、尊王攘夷を掲げる諸隊は解散・弾圧の危機にさらされていた。病を押して下関に戻った高杉は、この状況を「藩の自滅」と断じ、わずかな同志とともに決起を決断したとされる。
功山寺に集結した兵は当初八十名余に過ぎなかったが、身分を問わず志ある者を募る諸隊の理念は次第に共鳴を呼び、挙兵の報は各地に波及している。高杉は討幕と藩政改革を掲げ、藩内の主導権を奪還する構えを明確にした。
この動きにより、長州藩は内戦状態に突入する可能性が高まった。一方で、諸隊の蜂起は旧来の身分秩序を揺るがし、幕末政局そのものを動かす火種となるとの見方も出ている。功山寺での一挙は、やがて全国規模の変革へと連なる第一歩となるのか、今後の推移が注目される。
— RekisyNews 政治面 【1865年】
