【パリ 1月10日】
第一次大戦の講和を定めたヴェルサイユ条約が本日発効し、これに伴い国際連盟が正式に発足した。1919年6月に調印された同条約は、ドイツに対する領土・軍備・賠償の諸制限を明文化し、戦争状態に終止符を打つ法的枠組みとして位置づけられている。
条約の発効により、ドイツはアルザス=ロレーヌの返還をはじめとする領土再編を受け入れ、陸軍規模の制限や軍備縮小を履行する義務を負うこととなった。また、戦争責任条項および賠償問題は、今後の欧州情勢に長期的な影響を及ぼすと見られている。
同日発足した国際連盟は、国際紛争の平和的解決と集団安全保障を目的とする初の常設国際機関である。本部はスイス・ジュネーヴに置かれ、加盟国間の協議や仲裁を通じて再び大戦規模の衝突が起きることを防ぐ役割を担う。もっとも、米国が加盟に至らなかった点については、制度の実効性を巡る懸念も指摘されている。
戦後秩序の柱として動き出したヴェルサイユ体制は、新たな平和の枠組みとなるのか、それとも次なる緊張の火種となるのか、各国は慎重に行方を見守っている。
— RekisyNews 国際面 【1920年】
