政治小冊子『コモン・センス』刊行、独立論が民衆に浸透

『コモン・センス』のカバー

【フィラデルフィア 1月10日】

本日、思想家トマス・ペインによる政治評論パンフレット『コモン・センス』が発行され、英領北米植民地の各地で急速に読まれ始めている。小冊子は平易な言葉で王政を批判し、植民地がイギリス王権から独立すべきであるとの主張を明確に打ち出した内容となっており、出版直後から大きな反響を呼んでいる。

同書は、世襲君主制そのものを「理性に反する制度」と位置づけ、遠く離れた本国による統治がもたらす不合理を具体例を挙げて論じている。とりわけ、植民地が本国の戦争や政治的都合に巻き込まれている現状を指摘し、独立こそが平和と繁栄への唯一の道であると訴えている点が注目される。

これまで独立論は一部の指導者や知識人の間に限られていたが、『コモン・センス』は職人や農民にも理解しやすい文体で書かれており、都市から農村へと急速に広まっている。街角や集会では内容を朗読する光景も見られ、植民地社会全体の空気を変えつつある。

当局側は動向を警戒しているものの、同書がもたらした影響はすでに無視できない規模に達している。英王権との関係を巡る議論は、いまや一部の政治論争ではなく、民衆自身の問題として共有され始めた。この一冊が、今後の情勢を大きく動かす起点となる可能性は高い。

— RekisyNews 政治面 【1776年】

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