【東京 1月8日】
本日午前、陸軍観兵式を終え帰途にあった 昭和天皇 の馬車が、皇居外苑の桜田門付近で警視庁前を通過した際、沿道の群衆の中から手榴弾が投げ込まれる事件が発生した。爆発は馬車の近くで起き、現場は一時騒然となったが、天皇に直接の被害はなかった。
警視庁によると、爆発により随行の近衛兵や警備関係者らが負傷し、直ちに周辺一帯は封鎖された。投擲者はその場で取り押さえられ、動機や背後関係について厳重な取り調べが進められている。事件発生の時間帯は人出が多く、都心の警備体制に対する不安が一気に広がった。
政府および軍当局は、皇室警護の強化とともに、公共行事における警備の再点検を指示。国家中枢を狙った前例のない凶行として、関係各方面に緊張が走っている。市中では流言の拡散を戒める呼びかけがなされ、冷静な対応が求められている。
— RekisyNews 社会面 【西暦1932年】
