米大統領、水爆開発を公表 核兵器は新段階へ

ハリー・S・トルーマン

【ワシントン 1月7日】

アメリカ合衆国のハリー・S・トルーマン大統領は本日、声明を発表し、同国が水素爆弾(熱核兵器)の開発に成功したことを公式に明らかにした。原子爆弾をはるかに上回る破壊力を持つとされる新型兵器の存在が公にされたことで、国際社会に大きな衝撃が走っている。

声明によれば、今回公表された水素爆弾は、原子核分裂ではなく核融合反応を利用する兵器であり、その威力は従来の核兵器とは比較にならない規模に達するとされる。トルーマン大統領は、安全保障上の理由から詳細な技術内容には触れなかったものの、開発がすでに実用段階に入っていることを強調した。

この発表は、ソビエト連邦が原子爆弾の保有を明らかにして以降、続いてきた米ソ間の軍事的緊張の中で行われた。米政権内部では、抑止力の維持を目的とした措置であるとの説明がなされているが、一方で核兵器競争がさらに激化するとの懸念も強まっている。

各国の外交筋からは、「戦争の抑止どころか、人類存続そのものを脅かす段階に踏み込んだ」との声も上がった。国連を中心に、核兵器管理や軍縮を求める議論が再燃する可能性も指摘されている。

原子力時代の到来からわずか数年で、核兵器は新たな局面を迎えた。今回の公表は、冷戦構造の下で世界が直面する危機の深刻さを、改めて浮き彫りにする出来事となった。

— RekisyNews 国際面 【1952年】

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