【長崎 1月6日】
肥前日野江藩主の有馬晴信は本日、長崎近海に停泊していたポルトガル船マードレ・デ・デウス号を焼き討ちした。南蛮貿易を巡る利害と宗教問題が交錯する中で起きたこの事件は、後に岡本大八事件へと連なる一因として注目されている。
関係者によれば、同船は貿易活動を目的に寄港していたが、交渉を巡る不信や対立が深まり、武力行使に発展したとされる。火が放たれた船体は炎上し、積荷や船体は大きな損害を受けた。周辺では騒然とした空気が広がり、港湾の安全に対する懸念も高まった。
当時、キリスト教を巡る問題や異国船との関係は、諸大名と幕府にとって微妙な政治課題となっていた。今回の焼き討ちは、通商と信仰をめぐる緊張の顕在化として受け止められている。識者は、事態が中央権力の介入を招く可能性を指摘する。
年初に起きたこの出来事は、単なる局地的衝突にとどまらず、対外関係と国内統治の在り方を問い直す契機となった。南蛮貿易政策の行方とともに、今後の処分と波及が注視される。
— RekisyNews 国際・歴史面 【1610年】
