洒脱な音楽喜劇が幕開け ポーター新作ミュージカル初演

コール・ポーター

【ニューヨーク 12月30日】

作曲家コール・ポーターによる新作ミュージカル「キス・ミー・ケイト」が本日、当地ブロードウェイの劇場で初演され、観客の喝采を浴びた。舞台関係者や音楽ファンが詰めかける中、軽妙な台詞と洗練された楽曲が次々に披露され、開演直後から客席は明るい熱気に包まれた。

作品は芝居一座の舞台裏を軸に、恋愛と衝突を描く構成で、劇中劇の手法を巧みに用いている。躍動感あふれる合唱や機知に富んだデュエットが物語を押し進め、言葉遊びと旋律が一体となった楽曲が随所で笑いと拍手を誘った。管弦楽の歯切れのよい演奏も、舞台のテンポを支えた。

初演を見届けた観客からは、「古典喜劇の趣を現代的に蘇らせた」との声が聞かれ、娯楽性と音楽性の両立が高く評価されている。一方、舞台装置や演出の工夫についても話題となり、今後の上演を重ねる中で完成度がさらに高まるとの期待が寄せられた。

年の瀬のブロードウェイに登場した新作は、街の話題をさらっている。長期上演へとつながるか、興行成績と観客の支持が注目される。

— RekisyNews 文化面 【1948年】

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