【ウィーン 12月30日】
作曲家フランツ・レハールによる新作オペレッタ「メリー・ウィドウ」が本日、当地の劇場で初演され、観客の喝采を浴びた。軽妙な筋立てと親しみやすい旋律が相まって、開幕直後から客席は明るい空気に包まれた。
物語は社交界を舞台に、機知に富んだ会話と恋の駆け引きを描く。舞台では華麗な舞踏と歌が次々に繰り広げられ、耳に残る旋律と洗練された和声が聴衆の心をつかんだ。特に合唱と舞曲の場面では、自然と手拍子が起こり、終幕には長い拍手が続いた。
初演を見届けた音楽関係者からは、「オペレッタの伝統を踏まえつつ、新しい時代の感覚を取り入れている」との評価が聞かれる。一方で、軽快さの中に情感を織り込む手腕が作曲家の持ち味として改めて注目され、今後の上演継続を期待する声が相次いだ。
年の瀬のウィーンに登場した新作は、街の話題をさらっている。観る者を楽しませる舞台作品として定着するか、その行方に関心が集まっている。
— RekisyNews 文化面 【1905年】
