【東京 12月1日】
本日、米国の人気歌手マイケル・ジャクソン(24)の新作スタジオ・アルバム『スリラー(Thriller)』が日本国内で発売された。すでに米国では前日に発売され話題となっており、日本でも早朝からレコード店にファンが列をつくるなど、異例の盛り上がりを見せている。
アルバムは前作『オフ・ザ・ウォール』に続き、名プロデューサーのクインシー・ジョーンズと制作されたもの。ファンク、ロック、R&Bを縦横無尽に取り込みつつ、ポップスとしての完成度を極めた構成が特徴だ。制作関係者は「ジャクソンの表現欲と創造性が随所で爆発している」と語り、音楽的飛躍を強調している。
都内のレコード店では、白いスーツ姿で横たわるジャケット写真を手に取る若者が目立ち、店内の試聴コーナーには人だかりができた。購入した大学生は「リズムが一段と鋭い。世界の音がここまで動いているのかと驚いた」と興奮気味に語った。店員も「初日分はすでに追加発注。ここまでの勢いは久しぶり」と話す。
日本のラジオ局では早くも数曲がオンエアされており、軽快なビートのナンバーがリスナーからの支持を集めつつある。音楽評論家の間では、「1980年代のポップスを決定づける可能性を持った作品」と評価する声も聞かれ、今後のチャート動向に注目が寄せられている。
また、同作から製作されると噂されるミュージックビデオにも早くも期待が高まっている。ジャクソンはダンスと映像表現の融合に積極的で、関係者の間では「まったく新しいショー形式を導入するのでは」との憶測も飛び交っている。
米国での発売から一日遅れで日本に到着した『スリラー』は、世界の音楽界に新たな基準を提示する一枚として、早くも熱い視線を浴びている。日本のファンにとっても、ポップミュージックの新時代が今日から始まる。
— RekisyNews 文化面 【1982年】
