ビートルズ、異色の2枚組アルバム『ザ・ビートルズ』を本日発売──白いジャケットの衝撃

【ロンドン 11月22日】

世界的人気を誇る英ロックバンド・ビートルズが、通算10作目となるスタジオ・アルバム『ザ・ビートルズ(The Beatles)』を本日リリースした。

真っ白なジャケットから通称「ホワイト・アルバム」とも呼ばれる本作は、2枚組全30曲というボリュームで、メンバーそれぞれの個性が色濃く反映された作品に仕上がっている。

収録曲には、ジョン・レノンによる「ディア・プルーデンス」や「ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」、ポール・マッカートニーの「ブラックバード」「マザー・ネイチャーズ・サン」などが並び、一つのジャンルにとらわれない多様な音楽性が特徴だ。さらにジョージ・ハリスン作の「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」では、エリック・クラプトンがギターで参加していることも話題となっている。

インドでの修行期間中に多くの楽曲が書かれたとされ、宗教的・内省的なテーマも多く含まれる。また、制作時のバンド内の緊張が作品に影を落としたとも言われており、グループの結束に揺らぎが見える作品でもある

革新的であると同時に実験的な内容に賛否も分かれるが、音楽シーンに大きなインパクトを与えることは間違いない。リスナーの解釈に委ねられる幅の広さこそ、彼らの進化の証でもある。

— RekisyNews エンタメ面 【1968年】

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