【東京 11月14日】
日本テレビ系で放送されてきた国民的刑事ドラマ『太陽にほえろ!』が本日、通算718話目にしてついに最終回を迎えた。サブタイトルは「そして又、ボスと共に」。1972年の放送開始以来、14年4か月にわたって人々に愛され続けた長寿番組が、静かにその幕を下ろした。
最終回では、捜査一課のリーダーとしてチームを支えてきた藤堂係長、通称“ボス”(石原裕次郎)の送別がテーマとなった。事件捜査と並行して行われる送別会の準備、刑事たちの心の機微を丁寧に描く構成で、作品の象徴でもある人間味溢れる世界観を最後まで貫いた。
番組の長期放送の中で、松田優作(ジーパン刑事)、渡辺徹(ラガー刑事)ら多くの若手俳優が出演し、ドラマは数々の殉職シーンや感動のエピソードで話題を呼んできた。だが最終回では派手な演出を避け、シリーズを通して描かれてきた“絆”の集大成として、穏やかで感傷的なエンディングとなった。
最終回の放送に合わせ、番組終了を惜しむ声が全国から寄せられており、日本テレビには多数のファンレターが届いているという。関係者は「視聴者と共に歩んだ14年間だった。感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントした。
昭和のテレビ史に燦然と輝いた本作は、今後も再放送や記念企画を通じて語り継がれていくだろう。
— RekisyNews 芸能面 【1986年】
