上野動物園でジャイアントパンダの一般公開始まる──日中友好の象徴に人々が歓声

【東京 11月5日】

本日、上野動物園において、中国から贈られたジャイアントパンダ「カンカン」と「ランラン」の一般公開が始まり、早朝から長蛇の列ができるなど、大勢の来園者でにぎわいを見せた。2頭の愛らしい姿を一目見ようと、開園前から詰めかけた人々の行列は数百メートルにも及んだ。

カンカンとランランは、日中国交正常化を記念して中国政府から贈られた「友好の使者」であり、その存在は両国の関係改善を象徴するものとして注目されている。2頭は10月28日に羽田空港に到着し、到着後は飼育環境への適応のため数日間の非公開期間が設けられていた。

今日の一般公開では、来園者がガラス越しにパンダの様子を観察できるよう工夫されており、多くの親子連れやカメラマンがその愛くるしい姿に笑顔を浮かべた。園関係者によると、「パンダ効果で今後の来園者数の増加が期待されている」とのこと。

日本におけるパンダの一般公開はこれが初めてであり、上野動物園は引き続き、2頭の健康管理とともに、パンダを通じた国際交流の意義を広く伝えていく方針だ。

— RekisyNews 社会面 【1972年】

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