【東京 10月28日】
本日、出版社の集英社は、新たな男性週刊誌『週刊プレイボーイ』を創刊した。 国内では類を見ない“ヤングアダルト層向け”の総合週刊誌として注目を集めており、政治・経済・社会から芸能・ファッション・性に至るまで、多角的な視点で若者文化を捉える誌面構成となっている。
創刊号の巻頭を飾ったのは、当時話題のグラビアモデルによる大胆なビジュアルページ。 これに続き、映画・音楽・スポーツなどのトレンド情報、時事風刺やユーモアコラム、読者投稿なども掲載され、“硬軟自在”な編集スタイルが特徴だ。
誌名「プレイボーイ」は、アメリカで1953年に創刊された『PLAYBOY』誌からインスピレーションを受けたものだが、日本版は独自路線での編集を志向。 アメリカ版の翻訳ではなく、日本社会に根ざしたオリジナルコンテンツを基軸としている。なお、版権上の関係から米国本誌との直接的なつながりは持たず、あくまで集英社独自の出版物として展開される。
編集部は「若者の欲望、怒り、夢、そしてユーモアをすくい取る“現代の文化報道誌”を目指す」と語り、次号以降も芸能界の裏話や恋愛・性にまつわる匿名投稿など、従来の雑誌では扱われにくかったテーマにも踏み込む方針を明らかにしている。
創刊は、高度経済成長に伴って都市部で増加する“新中間層”や若年サラリーマン層をターゲットに、出版界でも新たな市場が模索される中での試みとされており、今後の反響によっては類似媒体の登場も予想される。
自由と好奇心を武器に、“週プレ”は昭和の若者文化を象徴するメディアとして、その第一歩を踏み出した。
— RekisyNews メディア面 【1966年】
