【東京 10月27日】
本日、東京都内にて新たな夕刊紙『日刊ゲンダイ』が創刊された。判型はタブロイド判、発行は講談社系列の株式会社日刊現代。 紙面構成は社会・政治・スポーツ・芸能・風俗情報を中心とした構成で、都市部のビジネスマンを主な読者層に想定した「読みやすく」「刺激的な」内容を特徴としている。
創刊号では、政界の裏話やプロ野球の移籍情報、映画レビューなどが大胆な見出しと共に掲載され、従来の一般紙とは一線を画す編集スタイルが際立った。 特に注目されたのは、裏表紙に近い位置に掲載された社会面の特集記事で、スキャンダルやゴシップを積極的に扱うスタンスが読者の目を引いた。
発行元は、「これまで新聞を読みづらいと感じていた層にも訴求する新機軸の夕刊紙」と位置づけており、通勤中の電車内や駅売店で気軽に読めるスタイルと価格設定(当初価格は40円)を武器に、都市型メディアとしての浸透を図る構え。
編集部は、「大新聞には書けない本音を、読者に近い視点で届けていきたい」とコメントしており、今後は芸能界や政界の舞台裏を掘り下げた特集記事、競馬・風俗・囲碁将棋欄など、男性読者に特化した紙面強化を進めていく予定だという。
活字離れが進むなかで、既存メディアとは異なる感度でニュースを届けようとする『日刊ゲンダイ』の登場は、新聞業界における一石となりそうだ。
— RekisyNews メディア面 【1975年】
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