夢と幻想の冒険世界──『リトル・ニモ』、今朝の紙面に初登場

主人公の少年ニモ

【ニューヨーク 10月15日】

本日付けの『ニューヨーク・ヘラルド』日曜版にて、ウィンザー・マッケイ氏の新作漫画『リトル・ニモ(Little Nemo in Slumberland)』の連載が華々しく開始された。色鮮やかな4色刷りの大判ページには、少年ニモが不思議な夢の世界を旅する物語が繊細な筆致で描かれ、早くも読者の関心を集めている。

初回では、主人公ニモが不思議な列車に乗せられ、眠りの国「スランバーランド」へと導かれていく様子が描かれた。画面の奥行きや幻想的な構図は、これまでの新聞漫画とは一線を画し、芸術性の高さに思わず見入る読者も少なくない。特に、人物や建築物の遠近法の巧みさ、コマごとの変化に富んだ構図は、「漫画の新時代の幕開け」との声も早速あがっている

マッケイ氏はこれまでにも『ドリーム・オブ・レアビット・フィーンド』や『リトル・サミー・スニーズ』などを手掛けてきたが、今回の作品ではさらに幻想性と技術が高次に融合されており、評論家の間でも評価が高い。特に子どもだけでなく大人の読者にも強い印象を残すビジュアルとストーリーテリングは、新聞漫画という形式に新たな地平を拓くものと期待される。

『リトル・ニモ』は今後、毎週日曜日に掲載される予定。スランバーランドでの冒険がどのように展開していくのか、読者は目を離せないだろう。

— RekisyNews 文化面 【1905年】

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