英国スパイ映画の新星『007/ドクター・ノオ』、本日封切り

【ロンドン 10月5日】

本日、英国の新作スパイ映画『007/ドクター・ノオ(Dr. No)』が全国公開を迎えた。本作は、作家イアン・フレミング氏による人気スパイ小説『ジェームズ・ボンド』シリーズの初の映画化作品である。

主演のショーン・コネリー氏が演じる主人公ジェームズ・ボンドは、英国秘密情報部MI6の諜報員「007」として危険な任務に挑む。今作では、ジャマイカにて発生した英国情報員の失踪事件を追い、南国の楽園に潜む謎の科学者「ドクター・ノオ」と対決するというスリリングな展開が描かれる。

洗練されたスーツ姿で銃を構える姿や、女性との軽妙なやり取り、緊張感あふれるアクションシーンなど、ジェームズ・ボンド像はすでに観客を惹きつけている。劇場では公開初日から長蛇の列ができ、そのスマートな魅力とスタイリッシュな演出に観客は拍手喝采を送った。

監督はテレンス・ヤング氏、ボンドガール役にはウルスラ・アンドレス氏が抜擢され、白いビキニ姿で海から登場する印象的なシーンは早くも話題を呼んでいる。

製作を手がけたのはイオン・プロダクションズ(Eon Productions)。低予算ながらも巧みな演出と音楽、そしてテンポの良いストーリー展開により、今後のスパイ映画のスタンダードを打ち立てる可能性を感じさせる仕上がりとなっている。

ジェームズ・ボンド――その名が、世界のスクリーンに響く日も近い。

— RekisyNews 映画面 【1962年】

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