新作コミック『ピーナッツ』、本日より全米7紙で連載スタート

【ニューヨーク 10月2日】

アメリカの新聞界に新たな風が吹く——チャールズ・シュルツ氏(27)が手がける新作コミック『ピーナッツ(Peanuts)』が、本日付けで全米7紙にて同時連載を開始した。小さな少年少女たちが繰り広げる、シンプルながらも味わい深い世界観が早くも話題を呼んでいる。

初回に登場したのは、主人公らしきチャーリー・ブラウンという丸顔の少年と、彼を見守る友人たち。1コマ目では「ぼくはチャーリー・ブラウンが大好き」と語っていた子が、ラストコマでは「……でも時々憎らしい」とつぶやくなど、ユーモアと人間観察が絶妙に交差する作風が印象的だ。

この作品は、既に地元紙ミネアポリス・スター・トリビューン紙で好評を博した前作『リル・フォークス(Li’l Folks)』をベースにしており、シュルツ氏自身も「これまでの経験を生かして、より普遍的な子どもたちの姿を描きたい」と語っている。

シュルツ氏によれば、物語の舞台はアメリカのどこにでもある郊外の町。大人は一切登場せず、すべて子どもたちの視点から描かれる哲学的な日常が、今後の特徴になるという。

業界関係者の間では、コミックス史に残る可能性も囁かれており、今後の展開に注目が集まっている。

— RekisyNews 文化面 【1950年】

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