『スター千一夜』、22年半の歴史に幕──フジテレビ黎明期からの象徴番組が最終回

【東京 9月25日】

本日、フジテレビ系で放送されていた長寿トーク番組『スター千一夜』が、通算6417回目の放送をもって最終回を迎えた。1959年3月1日のフジテレビ開局当日から放送を開始して以来、22年半にわたって一日も欠かさず放送され続けた同番組は、まさにテレビ黎明期を代表する象徴的存在であった。

『スター千一夜』は、当初5分間の短い番組としてスタート。舞台や映画、テレビで活躍する芸能人をゲストに迎え、ホストとの親しみやすいトークが展開された。その後、番組枠は徐々に拡大され、芸能界の最前線に立つスターたちの素顔に迫る場として、幅広い層から愛され続けた。

最終回となった今夜の放送では、番組の歴史を振り返る特別編成が組まれ、これまで出演してきたスターたちの名場面や裏話が紹介された。視聴者からも多数のメッセージが寄せられ、放送終了を惜しむ声が相次いだ。

放送初期の司会は高橋圭三アナウンサーが務め、のちに交代を重ねながらも、番組は常に時代の先端を映し出す「芸能界の鏡」として親しまれてきた。名だたる映画俳優や歌手、タレントたちが次々と登場し、その多くが初々しい姿でテレビ初出演を果たした。

フジテレビ関係者は「本当にひとつの時代が終わった。『スター千一夜』がなければ今のフジテレビはなかった」と述べ、番組の果たした役割の大きさを語った。

今後、同時間帯には新たな編成が予定されているが、『スター千一夜』が日本のテレビ史に刻んだ功績は、今なお色褪せることはないだろう。

— RekisyNews 文化面 【1981年】

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