【東京・後楽園 9月12日】
“キング・オブ・ポップ”ことアメリカのスーパースター、マイケル・ジャクソン（29）が、ついに日本のファンの前に姿を現した。本日夜、東京都文京区の後楽園球場で初来日公演の幕が上がり、5万人超の観客が総立ちでマイケルのパフォーマンスに熱狂した。
今回の来日は、全世界で1億枚以上を売り上げたアルバム『スリラー』に続く新作『BAD』を引っ提げてのワールドツアー「BADツアー」の一環。日本公演はそのスタート地点でもあり、世界が注目する歴史的なステージとなった。
開演と同時に響き渡る歓声。レーザー光線が交差する中、マイケルがステージに登場すると、代名詞ともいえるムーンウォークや回転ジャンプ、キレのあるダンスで観客を魅了。『ビリー・ジーン』『スリラー』『BAD』などの名曲が次々と披露され、会場は終始興奮の渦に包まれた。
観客の一人は「夢のような夜だった。生でマイケルのダンスを見ることができて、一生の思い出になる」と涙ぐみながら語った。
ジャクソンはこの後、大阪や横浜など全国で10公演以上を行う予定で、いずれもチケットは即日完売。日本での「マイケル現象」は今後さらに過熱しそうだ。
— RekisyNews 音楽・芸能面【1987年】
