宇宙を旅する冒険譚、ついに始動──NBCが「スタートレック」シリーズ放映開始

【ニューヨーク 9月8日】

米国のテレビネットワークNBCは本日、全く新しいSFテレビシリーズ『スタートレック(Star Trek)』の放映を開始した。舞台は23世紀、宇宙艦隊に所属する宇宙船U.S.S.エンタープライズ号が未知の惑星を探索し、さまざまな異星文明と接触するという壮大なスケールの物語だ。

初回放送では、冷静沈着なカーク船長(演:ウィリアム・シャトナー)を中心に、地球人とバルカン人のハーフである副長スポック(演:レナード・ニモイ)、医師マッコイなど多彩なクルーが登場。多民族・多文化が共存する未来社会を描きつつ、戦争や倫理、人種問題など現代社会の課題も織り交ぜたストーリー展開が期待されている。

シリーズの生みの親は、脚本家でプロデューサーのジーン・ロッデンベリー氏。彼は「これは単なるSFドラマではなく、人類が希望と理性に導かれて前進する未来のビジョンである」と語っており、教育的かつ哲学的な側面にも重きを置いた内容となっている。

今後、毎週木曜夜に放映される予定の本シリーズは、これまでのテレビドラマにはない挑戦的なテーマと革新的な特撮技術で、視聴者の注目を集めている。宇宙を舞台にしたこの冒険が、未来の映像文化をどう変えていくのか、注目が集まる。

— RekisyNews 映像・メディア面 【1966年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次