ジュリアナ東京、熱狂の幕閉じる バブル象徴のディスコが3年半で閉店

【東京・芝浦 8月31日】
バブル時代の象徴として一世を風靡したディスコ「ジュリアナ東京」(東京都港区)が本日深夜、3年半の営業に幕を下ろした。1991年のオープン以来、ボディコン姿の女性客が振る扇子や、豪華なDJ演出で社会現象を巻き起こした同店。最終営業日となった今夜は、開店当時の熱狂を思い起こさせるように、延べ2,000人を超える客が詰めかけた。

店内は当時を懐かしむ常連客や、閉店を惜しむ若者で溢れ、深夜のフロアは再び熱狂の渦に包まれた。お立ち台に立つ女性客がリズムに合わせて踊ると、周囲の観客から大きな歓声が上がり、バブル時代の活気を彷彿とさせた。

運営会社によると、近年は客足の減少に加え、時代の変化によるディスコ離れが進んだことが閉店の主な理由だという。ジュリアナは一時期、1日3,000人以上を動員する人気を誇り、テレビや雑誌で連日のように報じられた。特に「お立ち台文化」「ボディコンブーム」は社会的現象となり、当時の若者文化を象徴する存在となった。

最終営業終了後、会場の照明が落とされると、涙を流しながらスタッフと抱き合う客の姿も見られた。ある常連客は「青春のすべてがここにあった。ジュリアナがなければ今の自分はいない」と語り、名残を惜しんだ。

熱狂のバブル期を彩ったジュリアナ東京は、時代の移り変わりとともに歴史に幕を下ろした。だが、その文化的インパクトは今なお多くの人々の記憶に深く刻まれている。

— RekisyNews 社会面 【1994年】

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