宝塚『ベルサイユのばら』初演 観客熱狂、革命の愛と運命描く

【兵庫・宝塚 8月29日発】

兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で本日、宝塚歌劇団による新作公演『ベルサイユのばら』が初日を迎えた。フランス革命期を舞台にした壮大な愛と運命の物語は観客を魅了し、終演後には劇場を包むような大きな拍手と歓声が響き渡った。

原作は池田理代子氏による同名漫画。マリー・アントワネットとフランス近衛士官オスカルの愛と苦悩を描く作品で、宝塚は大胆な舞台化に挑んだ。初日の主演を務めたのは花組の榛名由梨(オスカル役)と初風諄(マリー役)。白い軍服を纏った榛名が剣を掲げると、客席からはため息が漏れた。

開演前から劇場周辺は長蛇の列ができ、立ち見席を求める観客が殺到。午後1時の開幕と同時に舞台が暗転し、豪華な衣装と重厚な音楽が観客を一気に物語の世界へ引き込んだ。終演後、観客の一人は「胸が震えた。これまでの宝塚とは別次元の舞台」と興奮気味に語った。

劇団関係者は「原作の人気と宝塚の伝統美を融合させた新たな試み。初日の手応えは大きい」と手応えを語る。公演は当初1カ月の予定だが、すでに追加公演の要望が相次いでおり、空前のブームとなる可能性が高い。

一方、演劇評論家の間では「原作ファンを劇場に呼び込む新時代の戦略」と評価する声がある一方、「従来の宝塚ファンとの嗜好の違い」を懸念する指摘も出ている。

フランス革命を彩る愛と悲劇を描いた舞台は、宝塚歌劇団に新たな歴史を刻んだ。

大劇場を揺るがした拍手は、今日、ひとつの伝説の幕開けを告げた。

— RekisyNews 文化・芸能面 【1974年】

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