【ロンドン 3月22日】
英国リバプール出身の4人組、ザ・ビートルズの待望となる初アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』が本日発売された。デビューシングル「ラヴ・ミードゥ」に続く本作は、わずか1日のセッションで録音された圧倒的な熱量とフレッシュな感性が凝縮されており、音楽界の歴史を塗り替える予感に満ちている。
アルバムには、タイトル曲を含むオリジナル曲に加え、当時の彼らがライブで磨き上げたカヴァー曲も収録。特にジョン・レノンの喉が裂けんばかりの絶唱「ツイスト・アンド・シャウト」は、これまでのポップミュージックの常識を覆す野生味にあふれている。プロデューサー、ジョージ・マーティンの手腕により、彼らのライブパフォーマンスの熱狂が、レコードの溝に完璧に封じ込められた。
英国各地で既に社会現象となりつつある彼らだが、このアルバムの発売を機に、その旋風は国境を越え、世界中へと波及していくことは間違いない。本日、レコード店に並んだこの1枚は、20世紀最大のポップ・アイコンが世界の王座へと駆け上がるための、輝かしい出発点となった。
— RekisyNews 文化面 【1963年】
