【東京 3月5日】
本日午前7時、日本テレビ系列において新たな朝の情報番組『ズームイン!!朝!』の放送が開始された。初代司会には、同局の徳光和夫アナウンサー(38歳)を起用。これまでのスタジオ完結型のニュース番組とは一線を画す、生放送の機動力を活かした「列島中継」という新機軸を打ち出した。
番組の最大の目玉は、全国各地の系列局を結ぶ「NNN(日本ニュースネットワーク)」のネットワークをフル活用したリアルタイム中継だ。徳光アナの「ズームイン!」という威勢の良い掛け声とともに、カメラは瞬時に北海道から九州までを駆け巡る。スタジオに閉じこもるのではなく、街角の「今」の空気や、通勤・通学途中の市民の表情をダイレクトに茶の間へ届けるスタイルが新鮮な衝撃を与えている。
第1回目の放送では、徳光アナが東京都千代田区の日本テレビ本社前からの中継でスタート。プロ野球・読売ジャイアンツの熱狂的なファンとしても知られる徳光氏の軽妙な語り口と、時折見せる人間味あふれる涙、そして各地の個性豊かなアナウンサーたちとの掛け合いが、慌ただしい朝の食卓に活気をもたらしている。
特に人気を集めそうなのが、各局の看板アナウンサーが地元の話題を競う中継コーナーや、プロ野球の結果を独自の視点で伝えるスポーツコーナーだ。既存のNHKや民放他局の硬派なニュース枠に対し、生活に密着した「情報」と「親しみやすさ」を前面に押し出す戦略だ。
テレビの生放送技術が飛躍的に向上した今、この番組は「お茶の間」と「日本全国」を最短距離でつなぐ新たなメディアの形を提示している。徳光アナ率いる『ズームイン!!朝!』が、日本の朝の風景をどのように塗り替えていくのか、その快進撃に期待がかかる。
— RekisyNews 文化面 【1979年】
