“日劇”の灯、消える ーー 日本劇場閉館、NDTも解散

【東京 2月15日】

東京・有楽町の名門劇場、日本劇場(通称・日劇)が本日をもって閉館し、長年親しまれてきた日劇ダンシングチーム(NDT)も解散することとなった。戦前から戦後にかけて数多くの舞台・レビューを送り出してきた劇場の歴史に、ついに幕が下ろされた。

日本劇場は昭和初期に開場し、洋画上映や歌劇、レビュー公演など多彩な興行で東京の娯楽文化を牽引してきた。とりわけNDTは華やかなラインダンスで一世を風靡し、日劇の象徴的存在として知られる。高度経済成長期には若者文化の発信地ともなり、スター歌手の公演や映画封切りの場としてもにぎわった。

しかし、近年は大型シネマコンプレックスの進出や興行形態の変化により観客動員が減少。劇場の老朽化も重なり、閉館が決定された。

最終公演後、客席からは惜別の拍手が鳴りやまず、出演者の中には涙を見せる者もあった。戦後日本の大衆文化を彩った一つの象徴が、静かにその役割を終えた。

— RekisyNews 文化面 【1981年】

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