【ニューヨーク 2月10日】
米国において本日、アニメーション短編映画『上には上がある(Puss Gets the Boot)』が公開され、新たなキャラクターとしてネコのトムとネズミのジェリーがスクリーンに登場した。作品は映画館での併映短編として上映され、軽快な動きと激しい追いかけ合いが観客の笑いを誘っている。
本作は、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)のアニメーション部門が制作したもので、監督はウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラ。ネコのトムが家の中で騒動を起こし、最後には家を追い出されそうになるという筋立ての中で、ネズミのジェリーが巧みに立ち回る構図が描かれている。台詞に頼らず、動きと音楽を中心に展開する演出が特徴だ。
上映後、観客からは「これまでにないテンポの良さ」「動きが生きている」といった声が聞かれ、映画関係者の間でも注目を集めている。現時点では単発作品としての位置づけだが、この二匹の対立関係が今後も描かれる可能性を指摘する声もある。
コミカルな暴力表現と誇張された動きで構成された本作は、戦時色が濃くなりつつある社会の中で、束の間の娯楽として人々の目を引いている。
— RekisyNews 文化面 【1940年】
