【ニューヨーク 1月29日】
アメリカの作家・詩人 エドガー・アラン・ポー が、新たな物語詩 大鴉 を発表した。陰鬱な雰囲気と反復的な韻律を特徴とする本作は、発表直後から読者の強い関心を集め、各地の文芸関係者の間で話題となっている。
詩は、深夜の書斎を舞台に、黒い鴉が主人公の前に現れ、「二度とない(Nevermore)」という言葉を繰り返すという構成を取る。失われた恋人への哀悼と、理性と狂気の境界をさまよう人間の内面が象徴的に描かれ、読者に強烈な印象を残す。特に音楽的な韻とリズムの巧みさは高く評価され、「朗読に適した詩」としても注目されている。
文壇では、「感情の暗部をここまで露わにした詩は稀だ」とする称賛の声がある一方、「陰惨すぎる」との批評も見られる。しかし、賛否を含めて議論を呼んでいる点そのものが、作品の影響力の大きさを物語っている。出版関係者によれば、新聞や雑誌への転載依頼も相次いでおり、作者の名声を決定づける一作になる可能性が指摘されている。
ポーはこれまでも怪奇性と心理描写に富んだ作品で知られてきたが、本作は詩という形式でそれを極限まで高めた試みといえる。アメリカ文学において、詩が大衆的な関心を集める例は多くなく、「大鴉」はその潮流を変える存在になるかもしれない。今後、この詩がどのように読まれ、評価されていくのか、文芸界の関心は尽きない。
— RekisyNews 文化面 【1845年】
