【東京 1月25日】
本日付の「東京朝日新聞」において、漫画家・横山隆一による新作漫画『江戸っ子健ちゃん』の連載が始まった。軽妙な筆致と現代的な感覚で知られる横山の新作は、下町情緒を色濃く残す東京を舞台に、快活な少年「健ちゃん」を中心とした日常の出来事を描いている。
作品は、当時の都市生活に根ざした庶民の感覚や人情を巧みにすくい取り、新聞連載漫画として親しみやすい構成となっている。難解な思想や時事風刺に偏ることなく、誰もが楽しめる軽快な笑いを前面に押し出している点が特徴で、朝刊の紙面に明るさを添えている。
作者の横山隆一は、すでに斬新なコマ割りや簡潔な線描で注目を集めており、本作でもその持ち味が存分に発揮されている。健ちゃんの素朴で率直な言動は、都市化が進む社会の中で失われつつある人情を映し出す存在として、読者の共感を呼びそうだ。
なお、本作は連載の進行に伴い、10月には題名を『養子のフクちゃん』と改める予定とされており、物語の軸足を変えた新たな展開が準備されている。今後の連載の動向に、新聞読者のみならず漫画界全体からも注目が集まりそうである。
— RekisyNews 文化面 【1936年】
