【東京・新宿 1月15日】
終戦から間もない混乱の続く都心で、本日、新宿の帝都座において、いわゆる「額縁ショー」と呼ばれる新たな興行が始まった。舞台上に設けられた額縁の中に実際の人物が立ち、絵画のような静止姿勢を取るこの演出は「活人画」とも称され、観客の好奇心を大いに刺激している。
この興行は、動きを最小限に抑えた演技と視覚的効果を特徴とし、従来の演劇やレビューとは一線を画すものだ。静止した人体を芸術として鑑賞するという発想は、戦前にも一部で見られたが、戦後の新宿という土地柄と相まって、より大衆的な娯楽として再登場した形となる。
物資不足と娯楽の乏しさが続く中、観客席には若者から復員兵、勤労者の姿まで幅広く見られ、場内は独特の緊張感と熱気に包まれた。主催者側は、「厳しい時代だからこそ、非日常の驚きと美を提供したい」と語り、今後も内容の工夫を重ねていく意向を示している。
この額縁ショーは、戦後日本における新興娯楽の象徴として、演劇史・大衆文化史の一端を担う存在となる可能性を秘めている。荒廃から再生へ向かう都市・新宿で生まれたこの試みが、今後どのように受け入れられていくのか、注目される。
— RekisyNews 文化面 【1946年】
