【東京・新宿 1月3日】
演出家唐十郎が主宰する劇団状況劇場が本日、東京都の中止命令を無視し、新宿中央公園にテントを設営して公演を強行した。これに対し警察は、都市公園法違反の疑いで関係者を現行犯逮捕した。
状況劇場は、劇場空間そのものを問い直す前衛的な表現で知られ、街頭や仮設空間での上演を特徴としてきた。今回も観客を取り囲むようにテントが張られ、開演直後から熱気に包まれたが、事前に出されていた使用不許可と中止命令に従わなかったことで、行政と表現者の対立が表面化した。
現場では警官隊が展開し、公演中断を求める中で混乱が生じた。唐を含む関係者は「表現の場は自ら切り開くもの」と主張したとされ、観客や支援者からは抗議の声も上がった。一方、都側は「公共空間の秩序維持」を理由に、法令順守の必要性を強調している。
年初の出来事は、演劇界のみならず文化全体に波紋を広げた。公共空間と芸術表現の境界、そして権力と創作の緊張関係が改めて問われる事態となり、今後の議論と動向が注目されている。
— RekisyNews 文化・社会面 【1969年】
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