【茨城・阿見 12月20日】
本日、米国発の玩具専門店チェーン、トイザらスの日本第1号店が茨城県稲敷郡阿見町に開店した。広大な売り場に国内外の玩具を大量に陳列する郊外型店舗で、家族連れが自家用車で訪れることを前提とした新しい小売モデルが日本に本格的に導入された。
店内には人形や知育玩具、ゲームなど幅広い商品が並び、価格表示の明確化やセルフサービス方式を採用。従来の百貨店売り場や町の玩具店とは異なる販売手法が注目を集めている。開店初日から多くの来店者で賑わい、大量仕入れと低価格を武器にした専門店モデルへの関心の高さがうかがえた。
関係者は、日本の消費者の嗜好や流通事情に対応しつつ、今後は他地域への出店も検討するとしている。玩具販売のあり方に変化をもたらす可能性があり、流通・小売の構造転換を促す存在として業界内外の注目を集めている。
— RekisyNews 経済面 【1991年】
