【東京 12月20日】
東京郵便電信局は本日、年賀郵便を通常郵便とは別に扱う特別取扱制度を初めて実施した。新年の挨拶状が年始に集中する状況を踏まえ、配達の円滑化と遅配防止を目的とした措置で、年末郵便業務の効率化を図る狙いがある。
これまで年賀状は一般郵便と同様に処理されていたため、年始に配達が間に合わない例も少なくなかった。今回の特別取扱では、年賀郵便をあらかじめ選別・集約し、元日の配達に備えて計画的に処理する方式が採用された。郵便当局は、新年の慶祝を確実に届ける制度として有効と評価している。
また当局は、この制度を踏まえ、翌年以降は年賀郵便の受付開始日を12月15日とする方針を示した。これにより、全国規模での事前仕分けと輸送体制の整備が進み、年賀状文化の定着と拡大が期待される。
年賀郵便は近年、都市部を中心に利用が急増しており、今回の取り組みは郵便制度の近代化を象徴する一歩といえる。今後、全国の郵便局へ同様の仕組みが広がるかが注目される。
— RekisyNews 社会面 【1899年】
