【東京 12月18日】
本日、ゲームメーカーのスクウェアより、家庭用ゲーム機向けソフト『ファイナルファンタジー』が発売された。同作は、壮大な物語と本格的な役割分担を特徴とするロールプレイングゲームで、同社にとって重要な新規シリーズの第1作となる。
作品は、光を失った世界を舞台に、選ばれし戦士たちが旅に出るという構成を取り、職業選択や成長要素を取り入れた戦闘体系が用意されている。音楽は植松伸夫氏が担当し、記憶に残る旋律と場面演出の調和が評価されつつある。制作者側は、物語性と遊びやすさの両立を意識したと説明している。
当初は限られた市場での展開が見込まれていたが、発売直後から遊技場や専門店では関心が高く、口コミによる広がりも期待されている。家庭用RPGの可能性を拡張する意欲作として、同ジャンルに新たな方向性を示すものとなりそうだ。
本作の反響次第では、続編や関連展開も視野に入るとみられ、年末商戦の中でどのような評価を得るか、業界内外の注目が集まっている。
— RekisyNews 文化・娯楽面 【1987年】
