朝日新聞大阪本社、紙面を一新 “現代かなづかい”で読みやすさ向上へ

【大阪 11月21日】

朝日新聞大阪本社は本日、紙面全体に「現代かなづかい」を導入し、新しい表記による編集方針を正式に開始した。戦後の言語改革の流れを受け、国語審議会が発表した告示を踏まえたもので、新聞社としては全国的にみても早い段階での全面採用となる。

紙面では従来の文語的な表記をあらため、「~てゐる」「~けふ」などの古めかしい語を廃し、日常会話に近い表記へ移行。記者は編集部内での研修を終え、見出し・本文ともに統一した基準での制作に取り組んだ。朝日側は「読者にわかりやすい日本語を届けることが新聞の責務」と強調し、新表記の先行実施に自信を示した。

大阪市内の販売店では、朝刊を手に取った読者から「読みやすくなった」「時代が変わったと感じる」といった声が聞かれた。一方、長年の表記に親しんだ読者の間には戸惑いも残り、新聞界全体での本格的な移行には時間がかかるとの見方もある。

言葉のあり方が見直されるなか、新聞という媒体がどのように変化を受けとめていくのか。今日の紙面刷新は、戦後日本の言語改革の象徴的な一歩となりそうだ。

— RekisyNews 文化面 【1946年】

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