任天堂、新型ゲーム機「Wii」を北米で発売 体感操作で家庭の遊びに新風

【ニューヨーク 11月19日】

任天堂は本日、据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」を北米で発売した。同社としてはゲームキューブ以来5年ぶりの新型機で、従来の高性能競争とは一線を画した「体感操作」を前面に押し出す戦略が注目を集めている。発売日の各地の量販店では、早朝から行列ができるほどの盛況ぶりとなった。

最大の特徴は、テレビ画面に向けて振ったり傾けたりして操作できる専用コントローラー「Wiiリモコン」。プレイヤーの動きを感知する仕組みで、ボタン操作に慣れていない層でも直感的に遊べる点が強調されている。ローンチタイトルには、テニスやボウリングなどが楽しめる『Wii Sports』のほか、シリーズ最新作となる『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』などが並んだ。

任天堂は「家庭のリビングに再び人を集めるゲーム機」を目標に掲げており、家族や友人が同じ空間で遊ぶスタイルを提案する。消費電力を抑えたコンパクトな筐体や、オンライン機能「WiiConnect24」による常時接続サービスなども新しい試みとして注目されている。

一方、同時期に発売される他社の新機種と比較すると、Wiiは高精細映像の採用など性能面での差が指摘されるが、販売現場では「ゲームの楽しさ」を優先する任天堂の方向性に好意的な声が多い。年末商戦に向け、在庫不足の懸念も早くも広がりつつある。

家族で楽しむライト層から往年のファンまで、幅広い層に支持される可能性を秘めたWii。競争の激しい家庭用ゲーム市場で、どこまで存在感を示せるかが注目される。

— RekisyNews 経済・文化面 【2006年】

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