【サンフランシスコ 11月12日】
本日、サンフランシスコ湾にまたがる壮大な連絡橋「サンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジ(Bay Bridge)」が正式に開通し、西海岸の交通史に新たな一ページが刻まれた。サンフランシスコ市と対岸のオークランド市を直接結ぶこの橋は、総延長13.5キロに及び、世界有数の長大橋として注目を集めている。
建設は1933年に始まり、約3年の歳月と約7,700万ドルの巨費を投じて完成。上層と下層に分かれた複層構造を持ち、上層は一般車両、下層はトラックと鉄道が通行可能となっている。この設計は交通量の分散と輸送効率の向上を目的としたもの。開通にあたり、ルーズベルト大統領がワシントンD.C.から祝電を寄せ、市民数万が橋を渡る記念式典に参加した。
ベイブリッジの完成により、これまでフェリーに依存していた両都市間の往来は大幅に改善される見込みで、地域経済や都市間の交流が一層加速するとの期待が高まっている。
— RekisyNews 社会面 【1936年】
