英国で総合学術誌『ネイチャー』創刊、科学の最前線を伝える新媒体に期待

【ロンドン 11月4日】

本日、ロンドンにて総合学術誌『ネイチャー(Nature)』の創刊号が発行された。編集を務めるのは、天文学者で科学ジャーナリストのノーマン・ロッキャー氏。新雑誌は、自然科学の最新研究を広く一般に伝えることを目的としており、既存の学術専門誌とは異なるアプローチで注目を集めている。

創刊号の冒頭では、「自然界のあらゆる現象に関する観察と発見を、読者と共有することを使命とする」と明言。天文、物理、化学、生物、地質など幅広い分野の知見を網羅し、科学者だけでなく、一般読者や教育関係者にも開かれた雑誌を目指すとしている。

編集者のロッキャー氏は、太陽スペクトル研究などで知られる物理学者であり、科学と社会の架け橋としての情報発信に強い信念を抱いてきた人物。彼のネットワークを活かし、今後は英国王立協会や欧州各地の研究者らからの寄稿も予定されている。

創刊号には、天体観測に関する最新の成果や地震観測に関する報告、気象の記録などが掲載されており、科学が社会に与える影響への関心の高まりを反映する内容となっている。

産業革命以降、科学技術は急速な発展を遂げており、『ネイチャー』はその動向をタイムリーに報道する初の定期媒体として、学術と社会の接点を担う存在となりそうだ。

— RekisyNews 科学面 【1869年】

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