【ヨークタウン 10月19日】
本日、バージニア植民地ヨークタウンに籠城していたイギリス軍が、ジョージ・ワシントン将軍率いるアメリカ大陸軍およびフランス連合軍に対し正式に降伏した。これにより、6年以上にわたって続いた英本国と13植民地間の戦争は、事実上の終結を迎えた。
降伏したのは、チャールズ・コーンウォリス将軍の指揮下にあったおよそ8,000の英軍部隊。彼らはフランス海軍の艦隊により海上からの救援を絶たれ、陸上では大陸軍とフランス軍に完全包囲される形で数週間にわたり激しい砲撃を受けていた。補給も尽き、戦意も消耗しきった結果、ついに白旗を掲げるに至った。
本日の正午過ぎ、降伏文書への署名と儀式が執り行われ、英軍は軍楽と共に隊列を組みながら武器を置き、戦旗を伏せる屈辱の行進を行った。コーンウォリス将軍自身は病と称して姿を見せず、代理の将校が降伏式に出席した。
アメリカ側の総司令官ジョージ・ワシントン将軍は、これを“神の摂理に導かれた正義の勝利”と述べ、兵士たちに冷静な態度を求めた。また、フランスから援軍として参加したロシャンボー伯爵、ラファイエット侯爵らの貢献も大きく、英軍に対する決定的打撃となった。
これにより、イギリス議会とアメリカ側との間で和平交渉が加速する見通しであり、13植民地が独立国家としての立場を固める歴史的転換点となった。
— RekisyNews 国際面 【1781年】