名神ハイウェイバス運行開始、新大阪〜名古屋を3時間で結ぶ高速時代の幕開け

【新大阪 10月5日】

本日、日本初の高速道路定期バス「名神ハイウェイバス」が運行を開始した。初便は午前8時に新大阪駅を出発し、名古屋駅前まで約3時間で結ぶ高速運行を実現。乗客約30名を乗せた車両が定刻通りに出発し、沿道では鉄道以外の都市間高速輸送の誕生に注目が集まった。

この路線は、現在開通済みの名神高速道路(尼崎〜小牧IC)を活用して運行される。未開通の小牧〜一宮間は国道を経由するが、それでも一般道利用に比べ大幅な所要時間短縮が実現されている。バスには冷暖房完備の最新型特別車両が導入され、ゆったりとしたシートと車内設備の充実に乗客からは好評の声が上がっている。

運賃は国鉄急行列車よりもやや割安に設定されており、快適性と経済性の両立を目指した都市間輸送のモデルケースとして位置づけられる。今後は利用状況を踏まえて便数の増加や他都市への展開も視野に入れているという。

今回の開業は、鉄道一辺倒だった長距離移動の在り方に一石を投じるものであり、日本における高速道路活用型交通の第一歩として歴史に刻まれることになりそうだ。

— RekisyNews 社会面 【1964年】

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