【東京 9月26日】
東芝は本日、世界初の日本語ワードプロセッサ「JW-10」を正式に発表した。漢字かな混じり文の入力・編集・印刷を可能にする専用機として、日本語処理に革命をもたらす新技術として注目されている。
「JW-10」は、大型ディスプレイとキーボード、そして漢字変換機能を備え、約2,000字の漢字を扱えることが特徴。電子機器による文書作成が主に英語圏で先行していた中、日本語の複雑な表記体系に対応した本格的なワープロ機の登場は、日本のオフィス業務や出版業界に大きな変革をもたらすと期待されている。
開発には5年の歳月が費やされ、当初は官公庁や大手企業向けに限定販売される見込みだが、今後の価格低下と小型化により、広く一般利用も視野に入る。
漢字文化圏における“手書き依存”からの脱却を図る一歩として、記念すべき日となった。
— RekisyNews [技術]面 【1978】