スマートフォン新時代の幕開け──Android 1.0、正式公開される

【マウンテンビュー 9月23日】

本日、米カリフォルニア州マウンテンビューに本社を構えるGoogle社は、携帯端末向けの新オペレーティングシステム「Android 1.0」を正式に一般公開した。スマートフォン市場における既存OSへの挑戦状ともいえる本発表は、モバイル業界関係者の間で大きな注目を集めている。

Androidは、2005年にGoogleが買収したスタートアップ企業「Android Inc.」の技術をベースに開発されたもので、Linuxカーネルを土台とし、完全にオープンソースで提供される点が最大の特徴。同社は開発者向けにソフトウェア開発キット(SDK)も同時公開し、アプリケーションの自由な開発と流通を促進する方針を明示した。

すでに数多くの通信・製造業者が参加する業界団体「Open Handset Alliance」が結成されており、今後の普及に向けた体制も整いつつある。第一弾となる対応端末「T-Mobile G1」(HTC製)は、今月末にも米国市場での販売が開始される見込み。

本OSには、Google検索・Gmail・Googleマップ・YouTubeなど、同社提供の各種サービスが標準搭載されており、従来の携帯電話では困難だった高度なインターネット利用がスマートフォン上で可能となる点が画期的だ。

iPhoneが先行する市場にあって、Androidがどこまで対抗できるのか。今後のスマートフォン市場に激震が走る可能性も高く、業界の視線が集中している。

— RekisyNews 経済面 【2008年】

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