オンラインに笑顔を──顔文字「:-)」「:-(」が誕生、電子掲示板文化に新たな表現

【ピッツバーグ 9月19日】

米カーネギーメロン大学(CMU)で本日、同大学のコンピューター科学者スコット・ファールマン氏が、電子掲示板(BBS)上で「冗談」と「真面目な内容」の見分けをつけやすくするために、新しい記号表現を提案した。それが「🙂(笑顔)」と「🙁(悲しみ)」という2つの**顔文字(emoticon)**である。

この提案は、学内の電子掲示板上に投稿された一文から始まった。ファールマン氏は、「これからのジョーク投稿にはこのマーク 🙂 を使いましょう。深刻な投稿には 🙁 を」と記し、半ば冗談交じりに記号による感情の表現を提示した。

当初、大学内の一部の学生や教職員に限られていたこの表現だが、瞬く間に他のキャンパスやネットワーク掲示板にも広まりを見せ、今後、デジタル時代の新しいコミュニケーションツールとして定着していく可能性があると注目されている。

掲示板での議論が時に誤解や衝突を招く中、こうした簡潔な感情のアイコンは、言葉だけでは伝わりにくいニュアンスを補う手段として期待されている。

一見すると単なる文字列だが、ユーモア、皮肉、共感などの微妙な感情の可視化により、将来的にはインターネット上のコミュニケーションに欠かせない要素となるかもしれない。

— RekisyNews 科学技術部【1982年】

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