【東京 9月11日】
本日、東京市神田錦町にて「電機学校」が正式に創立された。日本の近代化を支える工業技術者の育成を目的とし、電気工学を中心とした実践的な教育機関としてのスタートを切った。
この学校は、急速に進展する電気事業や産業界の需要に応えるべく、「技術は実地に学ぶべし」の理念のもとで設立された。開校当初は電気計測・回路理論・機械製図など、電気技術に特化した専門科目を中心に据え、講義と実習を組み合わせた先進的な教育が行われる。
創立にあたり、民間からの支援も厚く、教室や実験機器の整備には最新の機材が導入されている。日本国内の電気産業が発展途上にある中で、電機学校は現場で即戦力となる人材の供給源として、大いに期待が寄せられている。
創立者たちは、「日本の発展は、優れた技術者の育成にかかっている」と語り、将来的には鉄道・通信・発電といった広範な分野での応用力を持つ人材を輩出することを目標に掲げている。
技術立国を目指す明治日本にとって、今日の創立はまさに時代の要請に応えた歴史的一歩である。
— RekisyNews 教育面 【1907年】