【大阪 8月27日】
即席麺業界の雄、エースコックが本日、満を持して新製品「ワンタンメン」を市場に投入した。同社の主力製品である「豚のつけめん」に加え、今回は「ワンタン」という、これまでにない具材を盛り込むことで、消費者の購買意欲を刺激する狙いがある。
「ワンタンメン」は、ラーメンの麺とワンタン、そして特製のスープが一つになった、全く新しいタイプの即席麺である。発売前からテレビや雑誌で大々的に広告が打たれ、ラーメン好きの間で大きな話題となっていた。本日、店頭に並んだ製品は、あっという間に品切れになる店が続出するなど、出足は好調だ。
大阪市内のスーパーマーケットでは、新製品を求める客で賑わいを見せた。買い物客の一人は「ワンタンが即席で食べられるなんて信じられない。家族みんなで食べるのが楽しみです」と興奮気味に語った。また、別の主婦は「子供もワンタンが好きなので、これなら手軽に作れて助かります」と、その利便性を評価した。
インスタントラーメンは、日本人の食生活に深く浸透し、今や欠かせない存在となっている。各社が麺やスープの改良にしのぎを削る中、エースコックは「具材」という新たな切り口で勝負に出た。この「ワンタンメン」の成功は、今後の即席麺業界の競争の行方を大きく左右するだろう。
エースコックの担当者は、「ワンタンと麺の絶妙なハーモニーを、ぜひご家庭で楽しんでいただきたい。今後も、消費者の皆様に驚きと感動をお届けできるよう、新しい味を追求していく」と語り、更なる製品開発への意欲を見せた。 食卓に革命を起こすかもしれないこの新製品は、即席麺市場にどのような影響を与えるのか。業界内外から熱い視線が注がれている。
— RekisyNews 経済・生活 【1963年】