【東京 8月11日】
SNKは本日、対戦格闘ゲーム『サムライスピリッツ（SAMURAI SPIRITS）』のNEOGEOロムカセット版を発売した。7月7日に稼働開始したアーケード版（MVS）の家庭用移植で、武器を携えた剣客たちが斬り結ぶ独特のプレイ体験をそのまま居間へ持ち込む。
ゲームは12人の剣客から操作キャラクターを選び、勝ち進むと天草四郎時貞が立ちはだかる構成。被弾するほど溜まって一時的に攻撃力が上がる「怒りゲージ」が緊張感を高め、武器の一撃の重さを際立たせる。アーケードで話題を呼んだ“武器あり対戦格闘”ならではの手に汗握る間合い戦が、家庭用でも忠実に再現された。
アーケード版はこの夏の格闘ゲーム商戦で存在感を示しており、SNKは「拳と蹴り中心だった従来の流れに、剣戟という新しい手応えを提案する」としてシリーズ展開に意欲。
店頭では記念デモと試遊台に人だかりができ、ファンは「間合いの読み合いがたまらない」「家庭用で対戦の練習ができる」と期待を口にする。SNKは今後、関連作の展開やイベント施策でシリーズの認知拡大を図る構えだ。
— RekisyNews 文化・ゲーム面【1993年】
